”今ここ”を味わい尽くすことこそが幸せ

 

幸せというのはゴールではなくて、幸せに向かっているその道のりのことなんだよ

ある方がこのような内容のことを言われていて、この言葉を聞いた当時は、正直あまりピン!と来ていなかったけど、今になると「本当にそうだなぁ」と実感します。

 

 

わたしは自分自身に戻るために長年いろいろ試してきましたけれど、本当の意味で自分の気持ちに正直になることができてきたのは、「自分の体の感覚を大事にする!」と決めてからのような気がします。

何かをするとき、
何かをされたとき、
何かを言われたとき、
誰かの話を聞いたとき、
何かを経験したとき、

その時どきに自分の中で感じるモヤモヤっとした感覚や、
言葉では表現できないし、あえて言葉にするほどのことではないけれど、それでも確かに感じるちょっとした不快感、

そういった些細な感覚や感情を放っておかずに、「これはいったいなんだろう?なぜこんな感覚になるんだろう?」と、一つひとつしっかり意識するようにし始めたことがあって、それはいまも大切に続けているんですけれど、、、

 

 

そんな風に自分の体が発する感覚を、快も不快も分けることなくしっかりと感じるようにしていると、その都度「じゃ、どんな感覚でいられたらうれしい?」「この先どんな風に感じながら過ごしたい?」と、無意識のうちに自分に問いかけるようになっていました。

そして、そんなことを繰り返していたら、自分が幸せになるための方向性というのでしょうか?
「こんな自分でいられたら幸せ!」ということが、言葉ではなく体の感覚としていつの間にか分かるようになっていました。

そして冒頭の言葉の意味が、少しずつ理解できるようになってきました。

理屈ではなく体で。

 

 

幸せに何か形があるような気がして、「わたしにとっての幸せとは?」と頭で考えてひねり出そうとしてきたけれど、実は、今ここで自分が腹の底から「楽!」とか「楽しい!」とか「うれしい!」とか「幸せ!」と感じているのかどうか、

幸せというのは、ただそれだけのことなんですよね。

 

反対に、ほんのちょっとでも胸がギュッとしてしまうとか、お腹が重く感じてしまったり、どこかに何かしらの不快感を感じるのは、「何か違うんじゃないの?」という、自分自身からのシグナル。

そのシグナルを無視しないで、体が教えてくれる正直な気持ちを認め、受けとめて、それに応えてあげるようにさえしていれば、それだけで、自分にとっての幸せの道へと戻ることができるはず。

 

 

先日、あるお客さまから、「こうすれば良いと分かっていても、なかなか一歩を踏み出せないんです」とご相談を受けました。

色々な自己啓発本などにも、最初の一歩は目をつぶっていても24時間以内に確実にできるくらい、小さなステップにしましょう、と書かれています。

いろんな方のお話をうかがっていると、それでも皆さん、まだまだ大きな一歩を踏み出そうとしているのだな、と感じます。

だって、「できない」ということ自体が既に無理な目標設定なんですよね。

ただ自分ではそのことに気づかないもの。

わたしがそれに気づくことができるのは、わたしも同じようなことを繰り返していたという過去があるからなんですけれどね(笑)

 

 

わたしが彼女にお伝えしたのは、

「こんな自分でいたら楽だな~という方向を向いてみる、ただ向きを変えてみる、ということはできませんか?」

すると彼女は、「それならできますけど、それだけで良いんですか?????」と。

本当に?が5つくらい付いているぐらいに、疑いの眼差しに満ちていました(笑)

はい、最初の一歩は、バカらしいくらいにハードルを低く設定するのがお勧めです(笑)

 

 

わたしが長い年月をかけた末に分かったのは、物事って本当にシンプルなんだな、ということ。

嬉しくて、楽しくて、体のどこにも違和感や不快感を感じずにいられるなら、それをただ楽しめば良い。

でも、楽しいは楽しいんだけど、どこかむなしさを感じたり、胸が苦しくなったりと違和感を感じるのであれば、それは自分にとっての幸せではないのかもしれません。

今ここの自分の感情や、それを伝えてくれている体の感覚にただ素直になる。

それを繰り返しているだけで、自分がどうなりたいのか、自分にとっての幸せは何なのか?が、自分の体丸ごとで理解できるようになります。

そして自分の進みたい方向が分かれば、その道を外れないように進むだけ。

時には間違ってしまったり、道を外れてしまいそうになることもあるけれど、何度間違っても、何度外れても、その度に「あぁ、こっちだった!」と、その道へと向きを変えれば良い。

そうやって「ただそれだけのこと」を繰り返していると、ある日振り返ってみたら、いつの間にか、一歩どころか百歩くらい進んでいた!ということになっているんですね。

「ただそれだけ」を大切に積み重ねる、それは本当に大切なことなんですね。

 

 

今ここにある些細な感覚や反応の全てを大切にする。

これはリラクセンスで最も大切にしていることで、これを抜きにはリラクセンスという手技は成り立たないくらいです。

 

誰の中にも、その人だけの楽や幸せの形があります。

その道のりで経験できる全てを、今ここで味わい尽くすこと、それが幸せなんですね。